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【コラム vol.4】社内勉強会を開催しました ~休職・復職規定の理解を深める~

【コラム vol.4】社内勉強会を開催しました ~休職・復職規定の理解を深める~

2025年5月13日、社会保険労務士法人中村・中辻事務所では、代表社員・中村雅和を講師として社内勉強会を実施しました。今回のテーマは「休職・復職規定」。現在当事務所で運用しているひな形規定の条文を一つひとつ取り上げ、法律的な視点と実務上の留意点を交えて丁寧に解説が行われました。

まず、休職制度については「福利厚生」としての側面と、「解雇猶予期間」としての性格を併せ持つことを確認。社員にとって休職は安心材料である一方で、収入の減少やキャリアの停滞といった不利益も伴う点が指摘されました。特にメンタルヘルス不調の場合は、本人に“病識”がなく、無理に働き続けた結果、症状が悪化し休職が長期化するケースがあることにも言及。適切な時期に休職へと移行できる仕組みを整えることで、社員本人の健康を守り、ひいては職場全体の安定にもつながると説明されました。

また復職にあたっては、一定の条件(主治医の意見、勤務の可否、段階的な復帰等)を設けることで再発・再燃を防ぐことができることが紹介されました。「早期の休職」と「条件付きの復職」は一見相反するようでいて、実は社員と企業双方を守る合理的な制度設計であることが示され、参加者も深く納得している様子でした。

勉強会後の感想では、「休職規定がこんなに奥深いとは思わなかった」「法律だけでなく、実務や病気の特性もふまえて学ぶことが重要だとわかった」といった感想が寄せられ、制度を形だけでなく“活かす”ことの意義が再確認されました。

今後も当事務所では、専門性を深める社内研修を継続し、スタッフ一人ひとりの知識と判断力の向上を目指してまいります。