【コラム vol.7】5月のコンサルミーティング ~「休職通知書」から学ぶメンタルヘルス支援の実務~
【コラム vol.7】5月のコンサルミーティング ~「休職通知書」から学ぶメンタルヘルス支援の実務~
2025年5月29日、社会保険労務士法人中村・中辻事務所では、毎月実施しているコンサルミーティングを開催しました。今回のテーマは「休職通知書」。4名の社労士が参加し、先日の社内勉強会で学んだ「職場復帰支援ツール」の理解をさらに深める内容となりました。
ミーティングでは、顧問先様への説明力を高めることを目的に、スタッフ各自が「休職通知書」に関する説明コメントを事前に作成し、今回は大内が発表。それに対し全員でフィードバックを行いました。通知書の目的、休職期間の明記がもたらす意義、そして復職支援につながる設計意図などについて、実際の現場で役立つ具体的な表現や伝え方が共有されました。
また過去に顧問先様から寄せられた「診断書の費用負担は誰がするのか」といった質問に対し、労働契約上の自己保健義務や労働提供義務との関係から考える法的観点を交えた意見交換も行われました。さらに、「本人から復職の意向があった際、どの程度の準備期間が必要か?」という実務的な疑問には、代表の中村および中辻から、産業医や医師の意見をふまえた判断プロセスが共有され、実践的な知見が深まりました。
参加者からは「コメントをつくる過程で自分の理解の棚卸しができた」「実務対応の幅が広がった」といった前向きな感想が多く寄せられました。中村からは「知識の土台があるからこそ出てくる実務的な疑問が素晴らしい」、中辻からも「1号・2号の視点を踏まえたバランスのある発言が多く、労働者に寄り添う姿勢が感じられた」との講評があり、全体として充実した学びの時間となりました。
当事務所では、今後も社内の実践力向上を目的とした学習の場を重ね、顧問先様への質の高いサポートを追求してまいります。