【コラム vol.8】社内勉強会を開催しました ~健康情報の取り扱いについて考える~
【コラム vol.8】社内勉強会を開催しました ~健康情報の取り扱いについて考える~
6月10日(火)、当事務所では「健康情報取り扱い管理規程」についての社内勉強会を開催しました。講師は、特定社会保険労務士であり産業カウンセラーでもある中辻めぐみが務め、厚生労働省の手引き(※)をベースに、実務に即した内容で学びを深めました。
勉強会の冒頭で中辻は、「健康情報に関する規程は、まだ多くの企業に十分浸透していない。だからこそ、私たち社労士から、きちんとその重要性をお伝えしていく必要があります」と話しました。
今回のテーマである「健康情報」とは、法令で定められた定期健康診断の結果にとどまりません。たとえば人間ドックの結果、ストレスチェックの集計や個別の面接指導記録、さらには休職後の職場復帰支援に関する情報なども含まれます。いずれも労働者の心身に深く関わるデリケートな情報であり、慎重かつ適切な管理が求められます。
どの情報を、誰が、どの目的で取り扱うのか。本人の同意は得られているか。一定期間が過ぎたデータはどう保管・廃棄するのか。こうした視点を持ち、社内でルールとして明文化することが、安心して働ける職場づくりにつながります。
勉強会では、実際の顧問先での相談事例も交えながら、規程策定のポイントや社内への周知の方法なども共有しました。
参加したスタッフからは「具体的な支援提案ができそう」「復職支援やストレスチェックにも活かせそう」といった声があがり、実務への手応えを感じる機会となりました。
これからも私たちは、顧問先企業の皆さまに信頼される専門家として、一歩先を見据えた学びを積み重ねてまいります。
※参考:厚生労働省『事業場における労働者の健康情報等の取扱規程を策定するための手引き』