精神障害で労災認定過去最多 トップはパワハラ

厚生労働省の公表

厚生労働省から、「令和2年度「過労死等の労災補償状況」」が公表されました。脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状については、請求件数、支給決定件数ともに前年度よりも減少しています。コロナ禍で長時間労働が減ったことが一因と分析されています。

精神障害に関する事案の労災補償状況についても請求件数は前年度より少し減少しましたが、支給決定件数は前年度より増加し、過去最多の608件となりました。

なお、令和2年6月からパワーハラスメントが法制化され、精神障害の労災認定基準においても要因として明記されましたが、今回の調査で、そのパワーハラスメントが、支給決定(労災認定)の要因のトップとなっています。

社労士より解説

報道を見ると、精神障害による労災認定の要因のトップがパワハラであったことが、数多く取り上げられていました。パワハラに対する世間の注目度の高さがうかがえます。

厚生労働省|令和2年度「過労死等の労災補償状況」を公表します
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19299.html