厚生労働省の公表
2021年10月、厚労省から「令和3年 過労死等防止対策白書」が公表されました。
厚生労働省|令和3年版 過労死等防止対策白書
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21805.html
業務上の過労死や自殺については、新聞やテレビでも報道されますが、この白書でも、次のような内容が大きく取り上げられました。
「労災認定された精神障害による自殺の約半数が、精神障害の発病後6日以内に自殺に至っている。」
また、2021年11月には、「令和3年版 自殺対策白書」が公表されました。
厚生労働省|令和3年版 自殺対策白書
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/jisatsuhakusyo2021.html
この白書は、業務上の自殺のみを分析したものではありませんが、業務上の自殺に関する内容に関心が高いようで、次のような内容が大きく取り上げられています。
「令和2年の自殺者数は、リーマンショック直後の平成21年以来、11年ぶりの増加となった。特に、働く女性の自殺の増加が目立つ。」
「新型コロナによる職場環境の変化が自殺の増加に影響している。」
社労士より解説
職場におけるストレスが原因で過労死や自殺が起こってしまうと、ご遺族はもちんですが、企業も大きなダメージを受けます。
とにかく防止対策を講ずることが大切ですが、その際、白書や報道が投げかける問題点は無視できません。傾向を把握したうえで対策を講ずるようにしましょう。